高齢者を対象にした下肢筋力と歩行能力の違い
下肢の筋力が低い高齢者と筋力が高い高齢者を比較し、歩行がどのように違うのか検討した論文がある。
歩行速度が1m/1秒以下 と 1m/秒以上 で分ける。
歩行速度が1m/1秒以下→歩くのがゆっくりな人
歩行速度が1m/秒以上→歩くのが早い人
このようにグループ分けし、歩行能力の違いを検討した。
1 下肢筋力
2 歩行速度
3 ストライド長(簡単に言うと足2歩分の長さ)
4 歩幅(1歩分の長さ)
5 歩行角 (接地した時の足先の開き具合)
6 立脚時間と両脚支持期 (歩く時の足の着いている時間の長さ)
上記6つに差が出た。
この結果から筋力を維持するにはどんな歩き方が良い?
最近、早く歩けない、歩幅が減って足のつく回数が増えたなどが起こると筋力が低下し、歩行能力が低下している可能性がある。
逆に考えれば、筋肉が落ちた歩き方をしているので、落ちないように歩き方を変えれば、運動の仕方も変わるので、筋力が戻る可能性があります。
歩く練習をするときに
なるべく1歩を大きく、足の開き具合は5-10度程度にし、極端な外股歩きは控える。いつもより少し早めに歩く。
このような歩き方を歩行の能力が維持・向上できるかも知れません。
参考にした論文はこちら
住宅型有料老人ホーム入居高齢者における下肢筋力と歩行速度との間の関連性
https://www.jstage.jst.go.jp/article/hppt/13/2/13_87/_article/-char/ja