脳卒中後の痙縮を緩和し、柔らかい足の接地を実現しよう

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本日は痙縮の振動刺激、抑制の方法をお伝えします。

振動刺激痙縮抑制法(DAVS)とは?

脳卒中後に「筋肉が硬くて動かしにくい」「意識しても手や足がうまく動かない」という症状が出ることがあります。これを「痙縮」と呼びますが、これを改善する新しいリハビリ方法が「振動刺激痙縮抑制法 (DAVS)」です。

振動刺激って?

振動刺激とは、特定の周波数(90Hzなど)で筋肉に刺激を与えることです。この刺激は、筋肉や神経に影響を与え、筋肉を動きやすくする効果が期待されています。特に、振動刺激を筋肉に直接与えることで、筋肉の緊張を和らげる効果が確認されています。

DAVSの効果

• 筋肉の緊張を和らげる:振動刺激を数分間続けると、最初は筋肉が縮む反応がありますが、その後筋肉がリラックスし、硬さが軽減します。

• 持続性:一度の施術で約30分~60分間効果が持続するため、その間にリハビリ運動を行うと、さらに効果が高まります。

どんな人に効果的?

• 痙縮があるために、手足を思い通りに動かしにくい方。

• リハビリ運動の効果をもっと高めたい方。

DAVSと他のリハビリとの併用

DAVSは、単独でも筋肉の緊張を和らげますが、リハビリ運動と併用することで効果がさらに向上します。たとえば、筋肉をリラックスさせた後に手や足を動かす練習を繰り返すことで、脳と体がよりスムーズに連携できるようになります。

痙縮による内反尖足に対して、振動刺激で足を着きやすくする方法

具体的な方法

ふくらはぎと足の裏(特に指の付け根)に振動刺激を1箇所1−2分を目安に振動刺激を続けます。実施後に足の指やふくらはぎが伸びるようにストレッチします。これを10分程度、繰り返します。

実際の方法は、動画などを作成する予定です。

作成できたら、また見てくださいね^ ^

詳しく知りたい方は下の論文をクリックしてください。

参考論文
LINK→https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjeapt/27/1/27_19-22/_pdf/-char/ja

脳卒中片麻痺の痙縮筋に対する促通反復療法と
物理療法の併用治療の実際
野間 知一

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