作成途中(麻痺した手のリハビリ場面)

麻痺した指で物がうまく掴めない方のリハビリ場面

先生。麻痺した手で物を持つと、すぐに手が離れて物が落ちてしまうんです。

では、一度、運動の具合をみていきましょうか。このティッシュの箱を持ってみてください。

どうしても親指と人差し指ばかりに力が入って小指側が離れてしまうんです。

脳卒中後で手の中の筋肉(手内在筋)が麻痺して握りにくくなっているんですね。
それでは、麻痺した上肢の脇の空き具合を意識してみましょう。脇を締めて握ってみるといかがですか?

あっ!さっきよりも力が入りやすいです。少し握れるようになりました!

なるほど。どうしても親指とか人差し指などで握る力は筋肉も多く、使いやすいので、そこばかりを使うようになっていたのかもしれません。脇を締めて、小指側を握ることをリハビリで進めていくと持てる物が増えるかもしれません。
生活の中で何か持てるようになって、出来るようになりたいことはありますか?

私は料理をするんですけど、麻痺した手でフライパンを固定できたら、炒め物などやりやすいです。出来るようになりたいです。

わかりました!それでは、簡単なリハビリを一緒にしてみて、次回に来られるまで、この方法で自主トレをしてみていください。
フライパンが持てるように頑張りましょう!

なぜ脳梗塞・脳出血後の麻痺した手は握りにくくなるのでしょうか?

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