胃腸の働きと食事のタイミング:健康的な生活へ

胃腸はどのように働く?

去年、ある筋膜の講義に参加しました。その講習は、筋膜の勉強なのですが、内臓の筋膜について学び、内臓と筋肉に関連する痛み、内臓機能低下による問題について解決する方法を実技を通じて学んでいきます。

この時、胃腸について話があったのですが、胃腸は食べ物・飲み物が入ると、内臓が内側から伸ばされて、胃腸の動きが活発になるようです。

この時、胃腸は外部の刺激に対して、伸長し、そこ力が感覚に伝わることで胃腸が動くということが分かりました。

内臓の動きは自律神経で支配されている??

私たちは、学生の頃に交感神経→戦う時に優位になる神経 と 副交感神経→休む時に優位になる神経 と学んできました。

昔は休んでいる時には胃腸が活発に動いていると思っていました。ここ数年はそんな簡単な話じゃないと思うようになっていました。

というのは、ご飯を食べて、起きている時の方が消化が早いし、寝ている時の方が消化が遅い感じがするからです。

内臓は主に消化・吸収・排泄をする臓器

食べ物が入り、消化をするが、吸収するときに

「身体が不足した栄養分があるかどうか」に尽きると思います。

身体が動いている時は、エネルギーを使います。そのエネルギーを生み出すには酸素と糖質が必要です。

エネルギーが減れば吸収は活発になる、必要無くなったものは排泄する。

当たり前のことが当たり前に行われている身体ってすごいですよね。

栄養のあるもの、ないもの

栄養のあるものは、新鮮で、自然界に近いもので、地球上のありとあらゆるものと協調的に出来上がった産物です。

しかし、そこに、保存料だったり、美味しく感じさせる人工調味料が入っていたり、美味しそうな見た目にするために着色していたり。

そういったものは便利で簡単で、美味しく感じられます。

でも栄養分は少なく、身体は栄養分のない食べ物に消化するエネルギーを使い、吸収できないから、排泄するまでに時間がかかり、身体に留まり続けるんではないかと思います。

動いた分だけ、必要な分だけ、必要なものを摂取しよう

お腹が減るとなんでも美味しく感じられます

よく動いたあと、働いたあと、たくさん頭を使ったあと

使うから食べ物が必要になる

せっかくお腹が減ったのなら、しっかり吟味して、必要なものを選びましょう

それが出来ればきっと

・思考がクリアになったり

・身体が軽く感じたり

・呼吸がしやすくなったり

・胃腸の調子が良くなったり

・排泄の調子が良くなったり

・睡眠が充実したり

・人との関係が良くなったり

・家族と充実した時間が過ごせたり

・人生が楽しく充実したものに感じたり

良い効果をたくさん感じれるようになると思っています。

寝る前には暴飲暴食は控えましょう

胃に食べ物が入ると概ね3時間は滞在します。

食べ物よりますが、液体系のスープなどは30分以内

炭水化物などは2−3時間

タンパク質は3−4時間

脂分が多い食べ物は4ー6時間かかる場合もあります

寝ている時は大腸の蠕動運動は低下する

寝ている時は大腸の働きが低下することが分かっています。

胃は下に伸ばされることで入り口が閉まり、逆流を防ぎます。

小腸は吸収の臓器ですから、必要な分だけ、吸収します

なので食べ過ぎて寝ると

消化は進んでいないし、胃は逆流しないし、エネルギーが必要ではない時は小腸で吸収しないので、大腸に留まり時間が増えて、お腹が張って、ガスも溜まり、便秘もします。

論文はこちら

ポータブル腸電位計を用いた大腸蠕動運動可視化に関する検討―健康成人1名を対象とした予備的研究―

吉田 和枝前川 厚子本田 育美吉川 尚美榎本 喜彦伊藤 康宏問山 裕二

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsscr/40/3/40_211/_article/-char/ja

日々の食べ物を考え、食べる時間も考えましょう

今日はよく動いた、よく頭を使った

そんな日はご飯は美味しく感じられます

体を労って、食べる時間・量・物を考えて、食事を楽しみましょう。

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