脳梗塞・脳出血後の亜脱臼とそのアプローチについて

脳梗塞・脳出血を発症すると、肩周りの筋肉に運動麻痺が起こり、筋肉が収縮しない状態になります。その状態で肩関節が関節内で緩んでいる状態を亜脱臼と言います。
本日は亜脱臼について詳しくご紹介致します。

本日の内容

  1. 亜脱臼の原因は?
  2. 亜脱臼中の関節は?
  3. リハビリの方法について
  4. 日常で注意する事

1.亜脱臼の原因は?

肩関節を安定させる筋肉が収縮しなくなっている事が原因です。肩を安定させるインナーマッスル(棘上筋・棘下筋・肩甲下筋・小円筋)が麻痺していると起こります。

この4つの筋肉の麻痺によって、肩関節は安定しなくなります。

2.亜脱臼中の関節は?

このように関節が不安定になると、腕の重みで肩が重力方向に脱臼します。

亜脱臼の状態になると、腕の重みが水色の関節を安定させている関節包(関節と腕をつなぐ袋状のもの)が伸長されます。すると

伸長による関節の痛み

伸長による神経痛(指先まで出現することも)

麻痺側の肩こりや首こり

腕を動かす時の関節痛

などが起こります。

3.リハビリの方法について

麻痺した筋肉を収縮させる事が重要です。しかし、ご自身で力を入れる事が出来ないのでリハビリが出来ません。よって電気の力で筋肉を収縮させる事が重要です。

当店はエスパージという治療機器を使用しています。

伊藤超短波株式会社 ESPURGE
電極の貼る位置(※障害によって貼る位置は変化します。)

一例ですが、この電極を僧帽筋上部繊維・三角筋前部繊維に貼り付け、筋が収縮する程度まで持続電流を流し、約30分を2セット実施しています。

電気治療機器は深い部分まで電気が通らないので、大きく表面の筋肉に当てることで亜脱臼を改善します。実際に患者様に行った場合は、電気治療中は亜脱臼は改善します。

※改善にも個人差があります。

家で行う場合は簡易的な治療機器があります。

注意:担当のセラピストにご相談してお使いください。

運動療法も重要です。方法はまた後日にアップしていきます。

4.日常で注意する事

腕の重みで肩関節に伸長が加えられる事を極力、控えてください。

  • 食事の時は麻痺側の腕をクッションの上に置く(低い場合は膝の上にクッションを置く)。または机上に置く。
  • 立つ時、歩く時は、麻痺側の手をポケットに入れて、重さを和らげる。
  • 寝る時にクッションを使用し、麻痺側の手を乗せる。

こういったものを使用しても予防効果があります。

本日は亜脱臼について詳しく記載してみました。次回は運動療法や日常で気を付けることなどをもっと深く掘り下げてきます。ブログにお越し頂きありがとうございました。

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