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早速ですが、促通反復療法はご存知でしょうか?
一時期はNHK「脳がよみがえる脳卒中リハビリ革命」として特集が放送され、有名となりました。
私も川平先生の新宿のラボで研修を受けて、技術を学んできました。
今日は促通反復療法についてお話させて頂きます。
- 麻痺した手足をどう動かしていいか分からない
促通反復療法研究所 寄贈資料
脳が指令を送って、示指(人差し指)を動かします。しかし、脳梗塞や脳出血で神経細胞がダメージを受けると、図のように「示指はどこ?」とどう動かしていいか分からないといった状態になります。
自分で探して、努力すると、過剰な力が入りますので、硬くなったり、違う場所が動いたり、効率の悪い間違った方法を学んでしまいます。
- 促通反復療法とは?
促通反復療法は、どこを動かしていいか分からないといった状態を色々な刺激を通じて促通していきます。
促通方法は
- 使う筋肉が動く前に伸長を加える。
- 使う筋肉に関連する皮膚を擦る。
- 正しい方向に関節の動きを誘導する。
- 視覚で確認して正しく行えているか確認する。
- 物理刺激(低周波や振動)などを加えて促通する。
促通反復療法研究所 寄贈資料
こういった促通を反復する事で、目的とした神経回路を整えていきます。
意図した運動と異なった場合、痙縮(硬く強張る)が出現します。しかし、正しく行われた場合は、痙縮は少なく、楽に動かしやすくなります。
- 効果は??
下記の図のように、神経細胞がネットワークを組み、運動神経の経路が出来上がります。左図は横の神経細胞に興奮が伝わらないので、学習のヒントとして横の神経細胞に電気などの促通刺激を与え続けます。すると右図のように結合して、運動神経が開通します。
促通反復療法研究所 寄贈資料
論文の効果は
促通反復療法研究所 寄贈資料
通常のリハビリが黒い線、促通反復療法は赤い線です。集中して目的とした運動の反復は物品操作能力の改善が見られています。
- 脳梗塞、脳出血の運動は、繰り返し、正しく行うことが大事。
私たちは皆様の運動を助けるヒントを出す役割をします。またその運動が正しいか答え合わせをする役割を担います。
促通反復療法はうまく行えば、その日に変化を体験出来ます。
ご興味ある方は体験も設けております。ぜひお問合せ下さい。