脳卒中後の上肢麻痺 ステージⅡの特徴とは?

脳卒中による上肢麻痺は、回復段階を6つのステージ(Brunnstromステージ)で評価することが一般的です。今回は、その中のステージⅡについてご紹介します。

ステージⅡの主な特徴

わずかな筋緊張の出現

麻痺側の筋肉に少しずつ緊張が戻り始める段階です。ただし、まだ随意的な(自分の意思による)動きはほとんど見られません。

共同運動パターンの兆し

手や腕の動きが「共同運動」と呼ばれる特定のパターンで少しずつ現れます。これは、麻痺側の筋肉が一緒に動きやすい状態になるためです。

随意運動は困難

自分で手や腕を動かそうとしても、思うように動かせない状態が続きます。この段階では、動作がまだ本格的に回復していないと考えられます。

回復に向けたポイント

リハビリテーションの重要性

この段階では、筋緊張を高めすぎないようにしながら、関節の可動域を維持することが重要です。適切なストレッチや軽いエクササイズが推奨されます。

専門家の指導のもとでケア

ステージⅡは回復初期の段階にあたるため、リハビリの専門家による指導が不可欠です。

脳卒中後の回復は個人差が大きいものです。ステージⅡの段階では焦らず、少しずつ体の反応を感じながらリハビリを進めていきましょう。

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