脳卒中後の上肢麻痺 ステージⅡの特徴とは?

脳卒中による上肢麻痺は、回復段階を6つのステージ(Brunnstromステージ)で評価することが一般的です。今回は、その中のステージⅡについてご紹介します。

ステージⅡの主な特徴

わずかな筋緊張の出現

麻痺側の筋肉に少しずつ緊張が戻り始める段階です。ただし、まだ随意的な(自分の意思による)動きはほとんど見られません。

共同運動パターンの兆し

手や腕の動きが「共同運動」と呼ばれる特定のパターンで少しずつ現れます。これは、麻痺側の筋肉が一緒に動きやすい状態になるためです。

随意運動は困難

自分で手や腕を動かそうとしても、思うように動かせない状態が続きます。この段階では、動作がまだ本格的に回復していないと考えられます。

回復に向けたポイント

リハビリテーションの重要性

この段階では、筋緊張を高めすぎないようにしながら、関節の可動域を維持することが重要です。適切なストレッチや軽いエクササイズが推奨されます。

専門家の指導のもとでケア

ステージⅡは回復初期の段階にあたるため、リハビリの専門家による指導が不可欠です。

脳卒中後の回復は個人差が大きいものです。ステージⅡの段階では焦らず、少しずつ体の反応を感じながらリハビリを進めていきましょう。

関連記事

  1. 外反母趾と足底板

  2. 地球温暖化が神経疾患に与える影響

  3. 脳の回復について

  4. 芦屋・西宮で促通反復療法が出来る施設です

  5. 消化と吸収・排泄

  6. 足の悩み part2(足の悩みは踵の問題)

  7. 脳卒中後の動かない上肢・指・手。その回復の一歩は担当セラピス…

  8. 疲労と筋肉の関係

  9. 使わない筋肉は萎縮する。ちょっとでも動く事。

  10. 肩関節周囲炎(五十肩)

  11. 肩関節の痛みに対して、肩の運動療法は効果的?

  12. 作成途中(麻痺した手のリハビリ場面)

  13. 片麻痺の人が歩行能力を維持する場合、どのくらい歩けばいいのか…

  14. 変形性膝関節症(x脚/0脚)と足部・痛み

  15. 呼吸を楽にするリハビリ